「鬼滅の刃」が日本社会に大きな反響を引き起こし、成功神話を記録していく間に日本の伝統のものを美学的に上手く描いたことが「鬼滅の刃」人気の要因の一つだとすれば、これがその周辺国に該当する韓国にとってはかなり不都合なことになるかもしれない。
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また、作中に登場する巫俗道具の一種は我が国百済の「七支刀」を連想させる形の剣だ。七支刀は1874年、日本の国学者である菅政友が「七支刀」の錆を除去する過程で刻まれた62文字を発見しながら、いくつか文字が損なわれているため、これをめぐる韓国と日本の学界間の見解が異なる。
日本の学界は、百済の近肖古王と推定される人物が日本に献上したとし、これとは反対に韓国の学界は百済近肖古王と推定される人物が太子(未来の近仇首王)を日本に外交使節として送って、この剣を下賜したという。このように、日本と韓国は互いに見解が異なるが、明らかなのは七支刀という剣を製作したのは韓国の古代国家の一つである百済で、この剣は奈良県天理市の石上神宮に保管されている。
しかしながら、このような事前説明や知識なしに「鬼滅の刃」をただ見た人々は、あのような形の刀も日本固有のものの一つだと考えられるようになるかもしれない。文化の力は戦争の銃剣よりも恐ろしいほどに一国の精神を取り入れ、蚕食するという点で大きな力を持っている。 last-modified: 2021-06-13 06:05:01