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去年から今年にかけて続いたオーストラリアの大規模な森林火災。「暗黒の夏」と呼ばれるこの災害で、６万匹を超す野生のコアラが被害を受けていたことが自然保護団体の調査でわかりました。
洗濯かごに寝かされているのは、山火事現場から助け出されたコアラたちです。オーストラリアでは南半球で夏にあたる去年後半から山火事が猛威を振るい、２月までには少なくとも日本の国土面積の半分近い１７００万ヘクタールが焼失しました。
巻き込まれた野生動物は１０億匹を超えるとも言われ、コアラだけでも南部のカンガルー島でおよそ４万匹、南東部ビクトリア州では１万１０００匹、東部ニューサウスウェールズ州で８０００匹が死んだり、生息地を追われたりしたといいます。
調査を行ったＷＷＦ＝世界自然保護基金は、ただでさえ森林破壊などで個体数が減っているコアラにとって、これは危機的な状況だと訴えています。
「以前から厳しい状況にあったコアラにとって、これは非常に心配な数字です。深く懸念しています」（ＷＷＦオーストラリア オゴーマンＣＥＯ）
こうした中、南東部マラコータでは５日、山火事でけがをしたコアラたちが治療を終えて森に戻されました。世界で愛されるオーストラリアのコアラの絶滅を防ぐため、保護団体はこうした活動への協力を呼びかけています。
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温暖化まだー？ last-modified: 2021-05-29 14:04:07