https://youtu.be/Ujb-ZeX7Mo8
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「夢」の「め」もそのまま歌うのではなく、「じゃない」に移る前に母音の「え」を小さく発音しています。そして、最後も独特のしゃくりを入れて、このフレーズを締めくくっています。 例に挙げたサビの箇所以外でも、稲葉さんは歌うときに言葉の各母音をしっかり発音し、語尾をしゃくり上げることが多いので、それが特徴となってリスナーにインパクトを与えています。
もし稲葉さんがクセのない歌唱するシンガーであったならば、B'zの楽曲の良さを持ってしてもここまでのモンスターバンドとしての地位を築くことはなかったでしょう。歌はニュアンスが大事なのだと教えてくれる、日本を代表するスーパーボーカリストだなと思います!
僕が音楽に興味を持ったきっかけはB'zですが、中学生になってギターをはじめよう!となったきっかけもB'zの曲を弾きたいから、という理由でした。そして、ギターを始めてみるとギターの松本さんの凄さに気づく訳です。初心者にとっては、シンプルにフレーズの一つ一つが難しく、「ultra soul」のギターソロには速弾きもあるので弾けないわ・・・って感じでしたが、自分の腕が上達してきて音を追えるようになったとしても、松本さんのようには弾きこなせないんですよね。
その理由には、もちろんスキルが圧倒的なので、各プレイにおいてノイズやミスタッチが少ない、音の粒にばらつきがない、など色々な理由がありますが、コピーをする上で一番難しいのはギターのニュアンスや音色なんですよね。 これは松本さんに限った話ではなく、世のスーパーギタリストは、音を鳴らしただけでこの人のギターだ!と思わせる音を持っています。
少し専門的な話になってしまいますが、「ultra soul」のイントロの印象的なリードギターのフレーズ一つとっても、チョーキング、ビブラート、ミュート等、細かいテクニックを用いて演奏されており、誰の曲か聞かされないまま聴いても、これは松本さんだ!と思わせる音色を奏でています。B'zの楽曲の作曲されているのも松本さんで、作曲者が自身のギタープレイとフレーズ、音色で世界観を作り上げることによる整合性もB'zの楽曲の魅力の一つだなと思います。
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ショーパン
ダサい音楽をやりきる力 last-modified: 2021-05-31 01:15:40