【韓国】米韓首脳が会談 北朝鮮の非核化に向け連携を確認か[05/22] [Ikh★]
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アメリカのバイデン大統領と韓国のムン・ジェイン(文在寅)大統領はホワイトハウスで首脳会談を行い、北朝鮮の非核化に向けた両国の連携などについて意見を交わしました。
バイデン大統領とムン・ジェイン大統領は、21日午後、日本時間の22日午前3時すぎからホワイトハウスで首脳会談を行いました。
拡大会合の冒頭、バイデン大統領は「アメリカと韓国は困難を共にしてきた歴史がある。世界でも極めて重要な地域の平和と安定を守るうえでわれわれの協力は不可欠だ」と述べました。
一方、ムン大統領は「米韓両国は、70年余りの強固な同盟であり、アメリカは韓国が最も大変だった時に助け導いてくれた永遠の友人だ」としたうえで「朝鮮半島の完全な非核化と平和定着のため、韓国はアメリカとともに緊密に協力していく」と述べました。
バイデン政権は北朝鮮政策の見直し作業を終え、外交を通じて非核化を目指すとしていますが、北朝鮮は交渉の呼びかけに応じておらず、両首脳はこうした状況を踏まえ今後の連携を確認したとみられます。
会談のあと両首脳は共同で会見することになっていて、北朝鮮への対応についてどのようなメッセージを打ち出すのか、関心が集まっています。
また、両首脳は、影響力を増す中国への対応などをめぐっても意見を交わしたものとみられます。
バイデン大統領が外国の首脳と対面で会談したのは4月の菅総理大臣に次いで2人目で、北朝鮮や中国への対応を重視するなか、アジアでの同盟は強固だと示すねらいもあるとみられます。
アメリカの対北朝鮮政策の経緯は
バイデン政権は新たな対北朝鮮政策について、過去のオバマ政権とも、トランプ政権とも異なるアプローチだと説明しています。
オバマ政権は「戦略的忍耐」と呼ばれる政策をとり、挑発的な行動を続ける北朝鮮に対して、直ちに交渉に乗り出すのではなく制裁などで圧力をかけ、非核化に向けた具体的な措置を引きだそうとしました。
しかし、北朝鮮は、オバマ政権の間に核実験を4回行ったうえ、弾道ミサイルの発射も繰り返し、専門家などからは核やミサイル開発の時間を与える結果になったという指摘が出ました。
続くトランプ政権は「戦略的忍耐は終わった」として政策を転換し、圧力を一層強めて軍事的な選択肢も排除しない姿勢を示した一方、それまで前例のなかった米朝の首脳会談を3回にわたって行いました。
トランプ前大統領は完全な非核化の見返りに制裁を解除するとして、首脳どうしでの「一括の合意」に意欲を見せましたが、北朝鮮は段階的な非核化を主張して協議は進みませんでした。
バイデン政権はトランプ政権の政策を批判して、発足後から対北朝鮮政策の見直しを進め、同盟国の日本や韓国とも先月初め、安全保障担当の高官協議を開きすり合わせを行いました。
バイデン政権の高官は米韓首脳会談を前に電話で会見し「北朝鮮との外交交渉を模索する用意がある」と述べ、3年前、トランプ前大統領とキム・ジョンウン(金正恩)総書記が行った初めての米朝首脳会談での合意や過去の政権の合意を土台にして進める考えを明らかにしました。
米ホワイトハウス報道官 日韓関係の改善望む考え示す
アメリカ、ホワイトハウスのサキ報道官は21日、記者会見で、米韓首脳会談について「中国と経済的な結び付きが強い韓国と、中国に対抗していくうえでどのような関係を築いていくのか」と質問され「中国との関係ではアメリカと韓国は似た考えのところもあるし、そうでないところもある。パートナーとして一緒に協力できる分野があると考えている」と述べました。
また「冷え込んでいる日韓関係の改善をムン・ジェイン大統領に呼びかけるのか」と質問されたのに対し、サキ報道官は「われわれはアメリカと同盟国の関係だけではなく、同盟国どうしの関係の強化も望んでいる。日本と韓国の関係強化ほど重要なものはない」と述べ、関係改善を望む考えを示しました。
NHK NEWS WEB 2021年5月22日 6時36分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210522/k10013045151000.html

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last-modified: 2021-05-31 02:39:10