https://www.amed.go.jp/news/release_20210525-02.html
/>
大阪大学
日本医療研究開発機構
研究成果のポイント
・新型コロナウイルスに感染すると、感染を防ぐ中和抗体ばかりでなく、
感染を増強させる抗体(感染増強抗体)が産生されることを発見した。
・感染増強抗体が新型コロナウイルスのスパイクタンパク質の特定の部位に結合すると、
抗体が直接スパイクタンパク質の構造変化を引き起こし、その結果、新型コロナウイルスの感染性が高くなることが判明した。
・感染増強抗体は中和抗体の感染を防ぐ作用を減弱させることが判明した。
・新型コロナウイルス感染症(COVID-19)重症患者では、感染増強抗体の高い産生が認められた。
また、非感染者においても感染増強抗体を少量持っている場合があることが判明した。
感染増強抗体の産生を解析することで、重症化しやすい人を検査できる可能性がある。
また、本研究成果は、感染増強抗体の産生を誘導しないワクチン開発に対しても重要である。 last-modified: 2021-08-23 14:45:52