【韓国】「3大悪材料」に見舞われた韓国…10カ月ぶりウォン安水準 [動物園φ★]
https://lavender.5ch.net/test/read.cgi/news4plus/1628908303 />
米FRBの早期テーパリング示唆・デルタ変異株流行拡大・半導体シェア低下懸念
 外国人投資家たちの韓国株売却「セル・コリア(Sell Korea)」により、株式市場だけでなく外国為替市場の不安も膨らんでいる。外国人投資家たちが韓国株を売って得た金をドルに変えていることから、13日のウォン/ドル相場はこの10カ月間で最もウォン安の1ドル=1169ウォンを記録した。昨年末(1086.3ウォン)に比べて7.6%のウォン安だ。今週(9−13日)だけで2.4%(26.9ウォン)のウォン安になった。専門家は「米国が早期にテーパリング(量的金融緩和政策の段階的縮小)を行う可能性があるため、世界的に見てもドル高傾向にあるが、最近のウォン安は主要国の通貨に比べても急だ」と語った。
■「テーパリング」「半導体」「低ワクチン接種率」が3大悪材料
 外国人投資家たちの離脱を加速化させる3大悪材料に挙げられているのは、「米国の早期テーパリングの可能性」「明るいとは言えない半導体展望」「世界の下位圏にある韓国の新型コロナワクチン接種率」だ。米国の中央銀行に当たる連邦準備制度理事会(FRB)のクリストファー・ウォラー理事は2日、「早ければ10月から債券買い入れを減らしていく可能性がある。9月には、(テーパリング)計画の発表を準備しなければならないだろう」と述べ、来年ではなく今年の秋にテーパリングが開始される可能性を示唆した。
 韓国の主力産業である半導体の展望が明るくないことも問題だ。今月12日と13日の二日間、外国人投資家たちは韓国時価総額1位のサムスン電子株を4兆ウォン(約3770億円)、2位のSKハイニックス株を1兆ウォン(約942億円)売り越した。ジョー・バイデン米大統領が500億ドル(約5兆4800億円)規模の半導体支援策を議会に要求したというニュースで、韓国・台湾の半導体市場シェアが低下するだろうとの懸念が高まった。サムスン電子の半導体業界におけるライバル企業・TSMCの比重が高い台湾加権指数も13日に1.4%下がった。
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2021/08/14/2021081480010.html

デルタ変異株の拡散による景気回復遅延の懸念も外国人投資家たちのセル・コリアをあおる要因だ。韓国の新型コロナワクチン接種完了率は15%台で、経済協力開発機構(OECD)諸国の中で最も低い。ポール・チェCLSA証券リサーチセンター長は「ワクチン接種が遅れており、景気回復が遅いことが影響している」「当分の間、外国人投資家たちの売りムードが変わる理由がこれといってない」と語った。
■主要国よりも速く進んでいるウォン安
 外国人投資家たちの売りは、世界的なドル高現象と相まってウォン安を加速化させている。外国人投資家たちは普通、ウォン安になると為替差損を懸念して韓国株を売る。ところが、外国人投資家たちが売った株があまりにも多いため、ウォン安がいっそう急速に進むという悪循環に陥っているものだ。
 ブルームバーグ通信によると、最近3カ月間の対ドルレートの下落幅は韓国ウォンが−3.4%と最も大きかった。日本円(−0.8%)はもちろん、最近企業に対する規制強化で経済が打撃を受けている中国元(−1.8%)も、韓国より下落幅が小さかった。ユーロ(2.8%)、英ポンド(1.8%)などはむしろドルよりも価値が上がっている。
 新韓銀行のペク・ソクヒョン研究員は「今後3週間ほどはウォン安になる可能性が高い」と予想した。ハナ銀行では、今後ウォン/ドル為替レートが1ドル=1170−1185ウォンまでウォン安に進む可能性があると予想している。

■「本格的なセル・コリアではない」という意見も
 しかし、外国人投資家たちの売りが債券まで含めた金融市場全体ではなく、株式市場の一部業種にのみ集中しているため、本格的な「セル・コリア」とは見なしがたいという反論もある。マッコーリー証券のファン・チャンヨン代表は「韓国市場全体ではなく、半導体業種に限定して、外国人投資家たちが売っていると見るべきだ」「最近、半導体関連の株価が大幅に下がり、低価で買おうとするようになる可能性を考慮すれば、外国人投資家たちの売りは長くは続かないだろう」と言った。サムスン証券は「台湾TSMCや韓国サムスン電子など東アジアの情報技術(IT)株が下がったものであって、韓国の証券市場だけがターゲットになったわけではない」と分析している。
 外国人投資家たちは、株を売っている一方で韓国債券は買っている。金融監督院によると、外国人投資家たちは先月、韓国の債券を9兆2900億ウォン(約8450億円)買い越しした。これは今年6月(9兆3870億ウォン=約8840億円)に次いで過去2番目に大きな額だ。外国人投資家たちが保有している韓国の債券のうち、約67%が海外の中央銀行と政府系ファンドだ。これらは中長期投資をするため、短期間で韓国債券を売り抜ける可能性は低いと専門家たちは見ている。
last-modified: 2021-08-23 15:21:10