https://news.yahoo.co.jp/articles/f79593ce2cc6cfa708a0986164d98192c2b9d14b
/>
今年(2021年)になって「西九州新幹線」という路線名が急に報じられました。沿線の人々や鉄道の話題を追っている人ならばそれでも「ああ、あそこね」ですけれども、「ナニソレ、ドコソレ、急にそんな路線名が出てきちゃったよ」とビックリした人もいらっしゃるかもしれません。
2022年秋に開業する「西九州新幹線」って何?──。今回は、現時点で分かっている情報から、よく聞かれる「西九州新幹線の素朴な疑問」に答えていきましょう。
【疑問 1】西九州新幹線はどこにできるの? どこを通るの? 長崎新幹線……じゃなかったの?
西九州新幹線は、佐賀県武雄市の武雄温泉駅と長崎県の長崎駅を結びます。距離は約67キロです。
いままで「長崎新幹線」や「九州新幹線西九州ルート」などと呼ばれていました。これらの呼び方の方が広まっていましたよね。
しかし、2021年4月28日に運行会社のJR九州が「西九州新幹線を路線名とする」と発表しました。今後は西九州新幹線が正式な路線名称。開業までは「西九州新幹線(長崎ルート)」などと表記するところもありそうです。
設備はトンネルが31、鉄橋が168、高架橋総延長が約13.6キロ、地上部が約5.3キロです。全体の約61%がトンネル。車窓を眺められる時間は短そうな新幹線です。
【疑問 2】「長崎新幹線」じゃダメだったの?
「西九州新幹線」の正式名称決定前は「長崎新幹線」や「九州新幹線西九州ルート」などと呼ばれていました。長崎新幹線などではダメだったのでしょうか。
「西九州」は九州北部の西側地方を指す言葉です。西九州新幹線は長崎県だけではなく、一部が佐賀県にもかかっています。当初の計画は新鳥栖駅から佐賀県を横断して長崎県に至るルートでした。長崎ではなく「西九州」としたのは、将来、佐賀県内への延伸も期待しているためと言えそうです。
路線名称決定の経緯をたどってみましょう。
1973年に整備計画が決定されたときは「九州新幹線」でした。九州新幹線は福岡市〜鹿児島市を結ぶ「鹿児島ルート(通称)」と、福岡市と長崎市を結ぶ「長崎ルート(通称)」がありました。
鹿児島ルートが先に「九州新幹線」として開業しました。このため「九州新幹線(長崎ルート)」では混同しやすいため「長崎新幹線」という通称が広まりました。
その後、佐賀県への配慮もあって、JR九州は正式路線名称の決定まで「九州新幹線 西九州ルート」と表記していました。「西九州新幹線」は「西九州ルート」からの採用とも言えます。
【疑問 3】どんな電車が走るの?
西九州新幹線は「N700S」が採用されました。
N700Sは東海道新幹線・山陽新幹線の最新型車両です。JR東海が開発しました。
先代のN700Aは東海道新幹線・山陽新幹線の「16両編成」を前提に、必要な電子機器を分散させて搭載していました。それに対してN700Sは短い編成にも対応できる機器構成とし、海外の新幹線への輸出、将来の国内ローカル新幹線への採用も見据えて開発されました。
その「短編成」の採用第1号が西九州新幹線向けです。西九州新幹線はN700Sの6両編成で運行されます。
東海道新幹線のN700Sは伝統的な白地に青帯のデザインです。西九州新幹線は白地で裾を赤くした2トーンカラーで、窓の下に細い帯が添えられています。
【疑問 4】列車名は何になるの?
西九州新幹線の列車名は「かもめ」です。博多〜長崎間の特急列車としておなじみの列車名を継承しました。
正式路線名が西九州新幹線と決まる前、車両にN700Sを採用すると発表した2020年10月当時の仮デザインでは鳥が羽ばたく黄色いロゴマークが入っていましたが、2021年7月に発表した正式デザインでは「赤いロゴマーク」になりました。
赤はJR九州のコーポレートカラー。3つの輪の意味は不明ですが、長崎・佐賀・福岡を結ぶ輪かな、と思いました。
なお、2021年現在運行している特急「かもめ」は運転区間が博多〜武雄温泉間に短縮され、列車名は「リレーかもめ」に変わります。このリレーは「ある区間(ここでは博多〜長崎の区間)をリレーして接続する」を意味します。武雄温泉駅では、特急「リレーかもめ」と新幹線「かもめ」を乗り継ぐ場合は同じホームで乗り換えられるように配慮されています。
以下はソース元
ぬるぽー
長崎新幹線に戻したほうがいいかもしれないね last-modified: 2021-08-23 20:21:47