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◆前田日明が武藤敬司をボコボコ びびった記者たち
プロレス界で語り草になっている1987年1月23日の熊本旅館破壊事件。新日本プロレスの巡業中にUWF勢と初めての宴会を開催、泥酔したレスラーが暴れ、最後は旅館に大きな損害を与えたというものだ。その真相を巡ってはさまざまな説が飛び交っているが、泥酔することなく冷静に状況を観察していた2人の証言者が20日、都内でイベントに登壇した。新証言が次々に飛び出したイベント内容をリポートする。
20日に行われたトークイベント「チャクリキ夜話 新日本プロレス水俣旅館破壊事件の真相」。当初、登壇予定だった田中ケロリングアナが新型コロナウイルス感染のため欠席。代わりに当時、新日本担当記者としてこの宴会の一部始終を目撃していた東京スポーツの吉武保則氏と、プロレスラーの船木誠勝(リモート出演)の2人が証言者として立った。田中リングアナの早期回復を願ってイベントはスタートした。
宴会は新日本にUWFが合流して初めての親睦会という名目で開かれた。
水俣市体育館で試合を終えた後、旅館に戻り、宴会場に外国人を除いたレスラーが集結。中央にはアントニオ猪木や坂口征二が座り、途中からUWF勢、リングスタッフや原稿を書き終えてから駆け付けたスポーツ紙や専門誌の記者やカメラマン、中継のテレビ朝日関係者を含めると、数十人が大広間にいたという。
(※中略)
騒ぎが始まったきっかけとして知られるのが、前田日明による武藤敬司への馬乗り殴打だ。
船木が言う。
「まず口ゲンカです。ドン荒川さんが、『武藤、オマエ、日明に言うことないのか』みたいなことけしかけて、それで武藤さんが『あんたらのやってることはプロレスじゃねーよ』って言い出した。その言葉を聞いて、前田さんが一気に武藤さんのところに飛んで行きましたね。斜め正面ぐらいに座っていたんです。武藤さんもまさかそこまで来るとは思っていない。前田さんはあっという間に馬乗りになってボコボコにしていました」
吉武氏もその瞬間をはっきり覚えている。
「ボコボコボコって音がして何かと思ったら、前田が武藤に馬乗りになってフルスイングで…。みるみるうちに武藤の顔が変わっていきました。ボコボコ殴っているのを見て、他社の記者がびびっていたのを覚えています。あまりの迫力というか、すごい殴り方だったので」
◆「俺が相手してやる」 坂口征二VS前田日明の番外マッチ
船木誠勝はリモートで参加。イベントは大いに盛り上がった【写真:ENCOUNT編集部】
この前田の行動には前触れがあったと語られた。
船木は「最初のきっかけが、前田さんが『武藤、オマエ、海外から帰ってきたからっていい気になってるんじゃねぞ』って言った。それで荒川さんが武藤さんをけしかけた」。一方の吉武氏は「その前に一気飲みがあった。坂口さんが武藤のジョッキの中身を水にしていた。それで前田が怒った」。ちょうど開始から1時間が過ぎたあたり。胃袋も満たされ、徐々にくだけた雰囲気になっていた。このあたりは、諸説入り乱れているが、突然の馬乗り殴打に宴席は凍り付いたという。
ブチ切れた前田を止めようと、すぐに周囲のレスラーが止めに入った。船木もその1人だった。
「ボクは止めました。飯塚(高史)もいた。それでも前田さんはいこうとする。そこへ星野(勘太郎)さんが通りかかった。『大変です。なんとかしてください!』と言ったんですけど、星野さんはそのまま通り過ぎた。その後、藤原さんに助けてくださいって言ったんです」
藤原の行動は素早かった。
「いきなり前田さんの顔面をサンドバッグを殴るようにボコボコにして。前田さんは藤原さんに殴られると抵抗しない。目をつぶってパンチを受けていました」
その場はなんとか鎮まったが、すでに大半のレスラーに酒が回っていた宴会は修羅場と化していく。
普段は冷静な坂口もこの日は違った。「『前田、オマエ、来い!』と言って、なぜか寝転んだ。俺が相手してやるって」(船木)。前田は酔っていたとはいえ、偉大な先輩相手に臆するところはなかったという。
「前田さんは1発2発、ストンピング入れてますね。本気です」
吉武氏もその場面を記憶している。
「ガシャンガシャンすごい音が聞こえ出した。坂口征二が机をひっくり返しながら進んで、『どこでもいいから蹴ってみぃ』と言った。前田はストンピングもしましたし、手鼻チンをかけたり、つばかけたり、めちゃくちゃなことをしていた。坂口征二は寝転がっていただけ。前田の手鼻、つばを浴びていた。ストンピングじゃなく普通に蹴っていたと思います。蹴っていたのはたぶん、当たっていない」
船木は「自分と武藤さんは坂口さんに首根っこをつかまれて風呂場に投げつけられました。それで武藤さんと顔を合わせて笑った記憶あるんですよ」。194センチの長身と怪力を誇った坂口はプロレス入り前、柔道日本一を決める全日本選手権を制した実力者。「すごいグァーと連れていかれた」とすさまじい力を目の当たりにして船木は驚がくした。
◆日本刀を持って大暴れしていた後藤達俊
気づけば宴会場の各所で大なり小なりの争いごとが発生。レスラーだけではなかったという。「リング屋さんまでが乱闘し始めた。バカヤロー、なんだこのヤローって。前田、武藤らに触発されてそうなっちゃったのかな。巻き込まれたらどうしようと思っていました」(吉武氏)。旅館は崖のような場所に立っていた。レスラーが悪酔いして次々に嘔吐したため、洗面台やトイレが詰まって吐しゃ物が階段を下の階に向かって流れ落ちていた。「驚きました。パッと出たら水びたし」(吉武氏)
そんな中、さまざまな逸話もある。
まずは、ジョージ高野がドロップキック3連発で旅館の柱を破壊したというものだ。
これについて吉武氏は「ドロップキックをしているのは見ました。見たんだけど、柱が折れるわけない。ゲロ吐いてました」と、うわさを否定した。
また、後藤達俊は日本刀を持って大暴れしていた、と言われている。
これについて吉武氏は「見ました」と証言。
「宴会が終わって、UWF勢が帰るときに、後藤が日本刀を振り回しながら『猪木連れて来い』『呼んで来い、コラ!』って。猪木さんに気づいていない。猪木さんが『なんだ、後藤』って言ったのはよく覚えています。みんなで大爆笑」
船木も「模造刀が飾ってある旅館でしたから。目についたんでしょうね」と同意しつつ、後藤伝説について補足した。
「合宿所で後藤さんが包丁を振り回しているのは何回も見ました。誰かに投げつけてましたね。でも、ギリギリ当たらない。投げられるだけでも怖い。後藤さんがしゃべって望んでいる答えが返ってこないと飛んでくるんです」
宴会の最後、めちゃくちゃになった室内を掃除していたのは猪木だったという声もある。
吉武氏は「そうです。実はボクと一緒に掃除をしていました」と認めた。
(※以下略、全文は引用元サイトをご覧ください。)
この一年くらいやたらこの話になるな
今さらなんでや last-modified: 2021-08-23 21:01:01