【LGバッテリー搭載】GM、火災が相次いだ電気自動車「ボルトEV」を事実上全面リコール [8/23] [昆虫図鑑★]
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米ゼネラル・モーターズ(GM)は火災が相次いだ電気自動車(EV)「ボルトEV」について、事実上全面リコール(回収・無償修理)を決定した。GMは20日、2019年以降に生産され、北米で販売されたボルトEVと派生モデルのボルトEUV7万3000台に対する追加リコールを発表した。
 当初GMは2017−19年の生産分(約6万9000台)についてのみバッテリーモジュールの部品を交換するリコールを実施してきたが、今回対象を直近の生産分まで拡大した。ボルトEVはLGエナジーソリューションが生産したバッテリーセルをLG電子がモジュール化したバッテリーを搭載している。
 韓国など北米以外の市場で販売されたボルトEVのリコールも段階的に進めれば、対象車両は15万台を超える見通しだ。米CNBCはバッテリーモジュールの交換にかかる費用は当初の8億ドル(約878億円)から最大18億ドルまで増える見通しだと報じた。それに伴うLGの追加損失も避けられない見込みだ。
■火災原因はまだ不明
 GMは17年から北米でボルトEVの火災が少なくとも3件起き、昨年11月に最初のリコールを決定した。GMは当時、バッテリー管理ソフトウエアをアップデートし、充電率を90%に制限した。正確な火災原因を特定するまで、火災の再発を防ぐための当面の措置だった。
 ところが、ソフトウエアをアップデートした車両でも火災が起きたことから、GMは今年7月、バッテリーモジュールの交換を決定した。GMは「バッテリーセルで2つの『まれな製造上の欠陥』が同時に発生したことが火災の主な原因とみられる」とし、欠陥が発生したバッテリーモジュールを交換すると表明した。
最近のGMによる調査では、19年以降の生産分でも製造上の欠陥が見つかったという。リコール対象車両が拡大されたのはそのためだ。GMは新たにリコール対象となった車両には充電率を90%に制限するアップデートを行い、その後の精密診断を通じ、欠陥が発生したバッテリーモジュールを交換する方針だ。
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last-modified: 2021-08-26 04:08:39