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韓国の文在寅(ムン・ジェイン)政権による外交戦略が失敗した。文大統領が、東京五輪の開会式(23日)に合わせて訪日し、菅義偉首相との首脳会談で懸案事項の有利な解決を狙ったが、日本との認識の隔たりを埋められなかった。日本の政界やメディア界に存在する「親韓派」も動いて、訪日歓迎の機運を盛り上げようとしたが、文政権下で繰り返された「反日」暴挙への日本人の怒り・不満は根強かった。支持率低下に直面する菅政権としても、対韓外交の「原理原則」を維持したといえる。
「日韓関係を健全な関係に戻すために、今後もわが国の一貫した立場に基づき、韓国側としっかり意思疎通を行っていきたい」
菅首相は19日、韓国大統領府が東京五輪開会式に合わせた文大統領の訪日見送りを発表したことを受けて、首相官邸で記者団にこう語った。「こちらは譲歩しない」という“通告”に聞こえた。
文政権は当初、五輪に合わせた訪日に強い意欲を示していた。北朝鮮との対話が途絶えるなか、対話再開のチャンスととらえていたからだ。3月の演説でも、「東京五輪は南北や米朝の対話の機会になる」と強調した。
さらに、韓国側は「対韓輸出管理厳格化の撤回」など、目に見える「成果」を思い描いた。
これに対し、日本側は「外交上、(五輪開会式に参加する外国賓客に)丁寧に対応するのは当然」(菅首相)と述べつつも、日本にとって文氏は来賓の首脳の1人という位置づけだった。
そもそも、本格的な日韓首脳会談をセットするなら、一連の「反日」暴挙=別表=への適切な対応が必要だった。中でも、いわゆる徴用工訴訟で受け入れ可能な解決策を韓国側が示すのが先決だとの立場を貫いた。
こうしたなか、日本側で妙な動きがあった。
自民党の二階俊博幹事長は14日、来日した韓国の韓日議員連盟の金振杓(キム・ジンピョ)会長らと党本部で会談し、文氏の東京五輪開会式に合わせた来日を要請した。
TBSは16日夕、文氏の訪日に向けて、日本側が韓国に対する「輸出管理強化」を改め、韓国側は「日韓の軍事情報包括保護協定(GSOMIA)」の破棄決定を見直す方向で最終調整しているという独自ニュースを流した。この2つは、ともに韓国が困っている問題であり、日韓の交渉条件になり得ないと疑問が広がった。
東京五輪絡みでも、韓国側の「特異な行動」が注目された。
韓国選手団は選手村に、豊臣秀吉の朝鮮出兵に抗した李舜臣将軍の言葉にちなんだ横断幕を掲げた。国際オリンピック委員会(IOC)は、これを政治的宣伝を禁じた五輪憲章50条に反すると判断し、撤去された。
韓国オリンピック委員会を兼ねる大韓体育会は、選手村の食事に福島県産の食材が使われることを懸念し、近くのホテルを借りて給食センターを設置するなど、被災地・福島の風評被害を煽りかねない行為に出た。
日本外交官の不適切発言も浮上した。
在韓日本大使館の総括公使が、文政権の外交を独りよがりと韓国人記者に話す際に性的な表現を使ったもので、韓国大統領府は「国民とともに怒っている」(秘書官)と強調した。日本政府は19日、総括公使を異動させる方向で検討に入った。事実上の更迭となる。
日韓で外交上の優先課題の違いは大きく、韓国政界でも「文政権下で韓日関係の修復は無理だ」との見方が強い。
今回の文氏の訪日断念をどう見るか。
朝鮮近現代史研究所所長の松木國俊氏は「文政権としては、国内経済が破綻危機にあり、政権のレームダック(死に体)化が避けられないなか、外交で人気回復を狙ったのであろうが、以前の日本とは異なり、文氏の訪日を歓迎するムードなど、どこにもない。選手村に入った韓国代表選手団の異常な行動も、菅政権を冷静にさせた要因といえる。韓国側は日本側の状況をまったく分析・理解していない」と指摘した。
国内の「親韓派」への疑問も聞かれる。
ジャーナリストの有本香氏は「(五輪開会式で)世界各国から要人が訪日する忙しい時期に、本格的な会談を設定しようとしたこと自体、非常識極まりない。常にルールを守って来なかったのは韓国側であり、度を超えた嫌がらせに屈する必要はない。与党やメディアの一部には『親韓ムード』があるが、国益に反しており、利害関係を疑われかねない。今回、菅政権は間違った行動をとってはいない。ただ、メッセージの発信が弱い。政権として強い態度を示せば、韓国や世界に日本がどのような考えであるかを理解してもらうことができる」と指摘した。
約束守れる知能に進化できたら話くらい聞いてあげますよ(笑)
次の大統領は就任直後に「ウリは日本と会談しないニダ」と勝手に宣言するよ
日本は文の時と同じように丁寧に無視するけど last-modified: 2021-08-26 04:26:26